■パーツの切りはなし
ランナーについているパーツはニッパーを使って切り離します。
パーツスレスレに刃を当てると身まで抉ってしまうことがあるので、パーツから少し離して切る様にします。
パーツに残った部分はカッターや棒ヤスリで削り落として下さい(抉らない様に慎重に!)
■バリ取り
手足のジョイントが収まる窪みの中には、矢印に示した様な大きなバリが出ていることがあります。
そのままだとジョイントがちゃんと入らないので、これらを除去してきれいにします。
丸彫刻刀でクリクリッと切り離していきます。
ジョイントが入った後は見えない部分なのでそんなに神経質になる必要はありません。
あると便利なリューター用の球形カッターや軸付砥石。
このように指でぐりぐりするだけで窪みの中がきれいになって楽です。
■薄くなってしまっているパーツの補強
パーティングラインの処理をする前に、整形の都合上薄くなってしまっている箇所をあらかじめ補強しておきます。
アメリアの前髪パーツは、一部非常に厚みが薄く向こう側が透けている所があります。
このままヤスリがけなどすると穴が空いてしまう恐れがあるので補強してやります。
といってもこのように瞬間接着剤を少し厚めに塗っておくだけです。
塗ったら完全硬化まで放っておきます。
このままだとパーツの透けが気になるので裏から塗りつぶしておきます。
アメリアの髪の場合、茶・紫・白を同量位混ぜると近い色になると思います。
筆むらがあっても大丈夫です。
このように目立たなくなります。
■パーティングラインの処理
パーツの表面には複製の都合でできるバリやパーティングラインが残っていますので、
見栄えを良くするためにこれを削り落とす作業が必要です。
(気泡もありますが、これは次の項で処理します…)
こんなふうにナイフの刃を軽く立ててそのままスライドさせると、かんなで削った様な細い屑が出て
パーティングラインだけが削れます。
力を入れて動かすと刃が食い込んで傷になりますので注意です。撫でる様に軽く動かしましょう。
バリやパーティングラインが大体無くなったら、スポンジヤスリか紙ヤスリで仕上げます。
ここでも力を入れるのは禁物です。力を入れてヤスリを使って深い傷がついてしまうと、それを消すのは
とても大変です。急がば回れの精神で。
400→600番と順にかけて、仕上げに800番でパーツ全体を磨き、表面の質感が均一になったら完了です。