●怖い話は好きですか
 1977〜79年あたりは、幽霊や四次元等の超常現象ブームのまっただ中。テレビや漫画なんかでもその手のネタが目白押しで、怖い話好きの子供には大変いい時代でした。オーソドックスな幽霊ネタから心霊写真・四次元・ノストラダムス・スプーン曲げ・UFO、もう来るモノ拒まずって感じでなんでもかんでもオカルトになっちゃって、子供心にも非常にうさんくさい(笑)。

 当時のこの手の番組で最も有名なのが『あなたの知らない世界』。これはもう知らない人はいないだろうと思われます。子供が夏休みになるのを見計らったように怪奇特集を組んでました。とにかくこの番組では再現フィルムにしょっちゅう出てくる「青い照明で照らされまくりのばーさんの幽霊」が怖かったですね(笑)。なんだか「ばーさんの幽霊」比率がやけに高いなあと当時も思ってましたが、よく考えたらもともと主婦層が見る番組だから「嫁姑問題」は必須事項だったのかもしれません(笑)。

 東京12チャンネルで夜8:00位からやっていた『びっくり大集合』というのもそういった番組の一つですが、いまいちマイナーなのか知らない人も結構多いみたいです(なんでだろう)。『忍者キャプター』っていう特撮ヒーロー物の後にやってたのをやけに鮮明に覚えてます。この番組では、視聴者の体験談を再現フィルムにして流すのがメインで・・・って記憶してたんですが、話によると怪奇物はいろいろあった特集の中の一部だったという意見もあるみたいです(私の記憶だと年がら年中怪談やってたイメージしかないんですけど・・・)。

 まあそれはそれとして、この番組の目玉である再現フィルムというモノが実に荒唐無稽だったりしてて、見てるとTVにつっこみたくなる事請け合いです。覚えてる話としては、「山道を歩き回っても同じ所をぐるぐる回ってしまい外に出られない」という四次元迷い込み話(それは単なる方向音痴なんじゃ・・・)や、「受話器を取ると不気味な女の笑い声が聞こえてきて、動揺したあげくビルから身を踊らせる」という幽霊話(それは単なるいたずら電話じゃ・・・っていうかその電話って自殺しちゃった人しか知らないんじゃ・・・)があります。

 でも当時はこんな話でも怖かったんですよね。つのだじろうの漫画も中岡「あれもこれも心霊写真です」俊哉の本も怖かったですし。ついでですが私は「怖い話」が好きなんであって、怖い体験してみたいとか怖い事に耐性があるとかじゃないんでそこのところよろしくお願いします(って誰に言ってんだ)。そんなモノは是非死ぬまで私の目の前には出てきて欲しくないです(笑)。
【おわり】