●スーパーカーブーム
 スーパーカーブームと呼ばれる時期は比較的長期にわたります。大体足かけ3年程は続いてたんではないでしょうか。ブームの対象になったいわゆる「スーパーカー」というのは、ランボルギーニやフェラーリを筆頭にした外国籍のスポーツカーでしたので、日本の自動車メーカーが何を作っても目に入らないという状態がブーム終了寸前まで続いていました。形においてはいかに流線型か、性能においては最高時速が何kmかなんていう、「トラとライオンどっちがつよい?」みたいな見方が横行してて時代を感じさせます(笑)。大体当時はみんな、BMWなんかエンブレムがブタの鼻に見えてしょうがない上に車体もハコで作ったみたいにカクカクでかっこわるいとか、ビートルは外観が紛れもないポンコツに見えてしょうがない上に黄色いヤツ見ると不幸になる(それはちょっと次元違う・・・)とか今考えると無茶苦茶なことをヘーキで言ってました。

 ちょうどその頃少年ジャンプに連載されていた「サーキットの狼」というまんがが非常に人気があって(というかこれがブームの起爆剤だったのか・・・)みんな夢中になってたもので、主人公が乗るロータスヨーロッパはあこがれの的でしたし、すぐにスタビライザーが折れるのだということもこのマンガで知りました(ってホントか・・・?)。ちなみにこのまんが、最近再販されたので読んでみたら果てました(笑)。やっぱり想い出はキレイなままとっといたほうが身のためですね(それにしてもこんなとほほな内容だったかなあ・・・)。

 日本の車で「スーパーカー」のカテゴリに入っていたのは、たぶんトヨタ2000GTと童夢ゼロくらいでしょうか。フェアレディとかRX-7とか近いものもありましたがやはりあれは「スポーツカー」の範疇だった気がします。でもトヨタ2000GTは当時からして「幻の名車といわれる〜」なんて紹介のされかたをしてただけあって、公道で実物を目にすることは全くありませんでした。走っているところを実際に見ることができたのはそれから20年近く経ってからでしたが、やっぱりキレイな車だなあと思っちゃいました。童夢ゼロは当時東京12チャンネルでやってた「スーパーカークイズ」での記憶しかありません。あのクサビのようなシルエットは大好きでしたけど、番組中のレースでは毎度負けてばっかりの印象があって玉に瑕でした。でもあのレースもやっぱり「トラとライオンどっちがつよい?」とレベル同じって感じがしますね・・・。まあ当時は楽しかったんだからそれでいいか(笑)。
【おわり】