●消しゴム
 消しゴムはもちろん勉強道具の一つだったんですが、遊びの要素を兼ね備えたものに子供達の人気が集まったのは仕方のない事でしょう。代表的なのは例のスーパーカー消しゴムとか怪獣消しゴムとかいったものなのですが、これらは先生方の目から見ると「消しゴム」ではなく「オモチャ」でしたので(誰がみたってそうだってば)、あからさまに見つかると(笑)当然没収されてしまいます。

 そんな中、紛れもない消しゴムで、しかも遊ぶ事のできるものが野球消しゴムでした。これは六角柱の形をしており、フツーの消しゴムと同じように紙ケースに入っています。この紙ケースの各面に「ホームラン」とか「アウト」とか「ヒット」などと印刷されており、転がして点数競って遊ぶわけです。要するにサイコロで、実に単純な物ですがこれが意外と楽しく、小学校時代通して定着していた遊びの一つでした。

 もう一つ、これは遊びというのとはちょっと違うのですが「香り付き消しゴム」ってのが流行ったことがあります。オレンジとかグレープの香り付きが最初に出てきたと記憶していますが、そのうち、コーヒーとかチョコレートとかコーラとかカレーといったイロモノ的香りのする消しゴムが出てきました。これらはどれも確かにそれらしい匂いがしまして、「おいしそー」とか言いながらクンクン嗅いでた訳ですが、しまいには何故か必ず気持ち悪くなっちゃうのが不思議でした。2〜3日もすると筆箱の中から漂う香りにホトホトウンザリし、早くなくならないものだろうかと思ったりしたものです。なんせ使ってる途中にまた気持ち悪くなっちゃったりするので始末に終えません。

 あれ?そういえば消しゴムを最後まで使い果たした記憶ってないですねえ・・・。ありますか?(笑)
【おわり】