●点取占い
 駄菓子屋のおもちゃの中で、もっとも異質でもっとも好きだったのが「点取占い」です。ビニール袋に20本ほどの占いが入ってて、30円位だったでしょうか。占いは折りたたんであり、糊で留めてあります。この糊がべったりついててなかなか剥がせなかった覚えがありますが、これの何が異質かっていうと、占いの内容そのもの。例えば・・・
「明日映画を見にゆけるだろう 2点」
(これはまあいいですね)
「チョイチョイ変な声を出すね 1点」
(余計なお世話だってば)
「たまには何かよい物をくれよ 8点」
(それは占いか?しかも何故8点?(笑))
「お化けの一ツ目小僧と三ッ目小僧とはどちらがすきですか 4点」
(占いのくせに質問してどうする?)
「がいこつが呼んでいるぞ 2点」
(もはや意味不明・・・)

 点取占いの醍醐味は、最後の例に代表されるような意味不明不条理モノです。この内容を考えた人ってどういう人だったんでしょうね(笑)。子供心にもヘンで面白く、何回も何回も買ってた覚えがあります(でも友達は誰も買わなかったような気が・・・)。大体の占いには絵が添えられているんですけど、この絵がまたそこら辺にいたよっぱらいオヤジに描かせたかのようにスバラしくヘタで(あれはヘタウマじゃない・・・)、いい味を出してました。

 去年渋谷の路上でコレを売ってるのを発見したのですが、なんと1つ200円!占いも不条理だけど、この値段にもそれに負けず劣らず不条理を感じてしまいました・・・(笑)。
【おわり】