●鳥のペーパーウェイト


鳥自体はペーパーウェイト、尾はペーパーナイフになっています。基デザインは何年か前のハンズ大賞で見たものですが、例によって資料はないので記憶で作っております(ってそんなのばっかりかい)。

【製作】
本体にはブビンガとカツラ、尾にはサクラを使いました。ブビンガは近所のホームセンターに転がってた端材を買ってきたのですが、ちょっと厚く、また表面がガタガタに波打ってたのでカンナで10mm厚にした後、50mm*50mmに切り出しました。20mm厚のカツラを50mm*50mmの物を2枚切り出し、ブビンガを間に挟んで接着、クランプして完全に乾燥させます。

裏になる面の中心には深さ20mm程・径24mmの穴をあけます。ウェイトとして鉛球を数個程入れ、2mm厚のカツラを径24mmに切り抜いて作った蓋を接着し、鋸で外形を大まかに切り出します。フォルムは「銘菓ひよこ」に参考にしてみました(笑)。あとはカッターと木工ヤスリで根気良く削り出していきます。カツラは比較的柔らかい材なので削りすぎないようにすることと、あまり目の荒いヤスリをかけると後々タイヘンですので注意が必要です。

全体のフォルムがほぼ完成したら、顔の部分に径8mmの穴を開けます。径8mmのラミン丸棒でくちばしを作ります。手持ち式の鉛筆削りを使うとラクです。くちばしは最後に取り付けますのでここではまだ接着しません。

尾の穴は、まず径10mmのドリルで開け、それを縦長の楕円になるように削っていきます。実は今回これが一番タイヘンでした。ここまでできたら、後はサンドペーパーによる磨きの繰り返しです。表面が整ったらくちばしを接着し、底に2mm厚のコルクを貼ります。

尾のペーパーナイフは20mm*10mm角のサクラ材から削り出します。鳥の尾という事を意識しながら削りますが、あんまり刃の部分を細くすると使った際に折れちゃいますので程々に。本体に差し込んだら完成です。

本体はカツラの表面を整える意味もあって木彫オイルでかためた上で木蝋仕上げ、尾は毎度おなじみ胡桃油+木蝋となっています。内部に入れたウェイトは接着していないので、本体を振るとカタカタ音がします。こどものオモチャのようです(笑)。
【おわり】