●紙切ねこ


材質は黒檀です。ずっと前に買ったまま放置してあった30×30×300mmの黒檀の棒材から削り出しました。

【製作】
最初から小さなブロックにしてしまうと加工が難しくなるので、黒檀棒をそのまま立ててバイスに固定し、ノコとヤスリで大体の形を出した後、棒から切り離します。頭に溝を切り、1mm厚に切り出した黒檀をはめ込んで接着、耳の形に仕上げました。隙間が空いてしまった部分には、黒檀の削り粉と木工用ボンドを7:3位で混ぜた物を擦り込んで埋めます。

しっぽは3mm厚に切り出した黒檀から削り出し、本体の腰の部分に穴を開けて差し込みます。黒檀の削り粉は粘膜を刺激してくれるので、作業中はノドや鼻が結構ツラいです。マスクは必需品ですね。細目のナイロンたわしで表面を整えた後、ウッドワックスで仕上げました。鈍いツヤが結構いい感じ。やっぱり黒檀はキレイです。

全高は50mmくらい。しっぽは差し込んであるだけなので取り外せます。一応ペーパーナイフになっていますが、非常に小さいので「力を入れればレシートくらいなら切れる」といったところで大変非実用的。それでも折れないところはさすがに黒檀です。丈夫。まあそのおかげで加工もタイヘンなんですが・・・。

ついでなので木箱も作りました。こちらは3mm厚のアガチスをイモつぎで組んだだけです。リキテックスのゼリー状ステインを塗布後、荒目のナイロンたわしをかけて、古びた感じにしてみました。中にはクッションとして木毛を詰めたんですが、なんだか鳥の巣箱みたいになってしまいました(笑)。
【おわり】